介護の仕事をする上で必要なスキルと言えばたくさんあるが、特にコミュニケーションスキルは必須と言っても過言ではないスキルだ。意外と感じるかもしれないが、介護業界でこそ、むしろスキルの高さは歓迎されると言って良い。
というのも、やはり介護業界では、その仕事内容から精神的にも時間的にも余裕がないという場面が多いからだ。そういった場合にはミスコミュニケーションが起こり易く、様々な問題へと発展してしまうことも多い。そこで簡潔かつ理解しやすい言葉で伝えられるコミュニケーションスキルがあれば、そのミスも減らすことができるだろう。そして、ミスが減れば、その分、仕事も捗るのは言うまでもない。
けれど、一見、簡単そうに感じるかもしれないが、実践となるとかなり難しく、厄介なのがこのコミュニケーションスキルだ。特に、話しかける相手にも自分にも余裕がない場合には、その難易度は格段に上がってしまう。介護の現場では、仕事量も多く、人手不足ということも少なくない。一人一人が負担を背負っている状態と言えるので、通常のコミュニケーション能力があっても不十分ということも珍しくないのだ。
また、介護を必要とする人はもちろん、その家族とのやりとり、同僚や上司への報告といった様に、コミュニケーションをとる機会はとても多い。その都度、一人一人に合わせ、効果的な方法で物事を伝えられたら、仕事を円滑に進めることが出来、仕事上のストレスを減らすことにも繋がる筈だ。したがって、高いコミュニケーション能力は介護業界にこそ必要と言える。
コミュニケーション能力は、一朝一夕で身に付くものではないが、心掛け次第で改善出来るものでもある。持っていて損のないスキルと言えるので、伸ばすことはお勧めだ。